化成処理(パーカー処理)に関するQ&A

化成処理(パーカー処理)について教えて下さい。
被処理物の表面に不溶性のりん酸塩皮膜を成長させる処理です。主な用途は塗装の下地、潤滑性向上です。塗装の耐食性、密着性の向上が図れるため、塗装をする際は処理することが常識となっております。
処理可能材質を教えて下さい。
主に鉄鋼(SUS材を除く。又、SCM,SKDは付きずらいことがある。又、熱処理品も付きづらいので要注意)です。
ただしナック材などの銅成分の多い材料は処理できません。(銅が溶け出して寸法変化する。)酸化スケールメッキ、黒染め皮膜がある場合も処理できません。
仙台工場の処理可能寸法を教えて下さい。
最大800mmです。ただし、他工場(宇都宮・前橋工場など)では4mまで処理可能です。
仙台工場でできる処理はどれですか。
りん酸亜鉛処理としてパルボンド880(膜厚1~3μm)    鉄系材料
りん酸マンガン処理としてパルホスM1A(膜厚1~15μm)  鉄系材料
膜厚はどれくらいですか。
使用薬品によって大きく変わりますが、1~20μmです。
どんな外観ですか。
使用薬品によって変わります。概ね灰色や黒色です。
硬さはどれくらいですか。
硬さはほとんどありません。金属片等で容易に傷が入りますので処理後の取扱にはご注意下さい。
耐食性はどれくらいですか。
耐食性は向上しますが、鉄系用皮膜の場合はあまり期待できません。塗装との併用をお薦めします。