社長メッセージ
日本パーカライジングは、1928年に創業して以来、「地球上に限りある資源の有効活用を図り、あらゆる素材の表面改質を通じて資源に新たな価値を創造し、地球環境の保全と豊かな社会づくりに貢献する」という企業理念のもと、時代とともに変化するお客さまのニーズに応えながら、技術の進化と深化を重ねてまいりました。
現在、2028年に迎える創業100周年、そしてその先の未来を見据え、Vision2030「表面改質技術を通じて新たな価値を創造し、持続可能な社会の実現に貢献する」の実現に向けて、グループ一丸となって取り組んでおります。表面改質のスペシャリストとして、薬品、加工、装置、医療機器など多様な分野において社会課題の解決に貢献することで、持続可能な社会の実現と弊社グループの成長の両立を目指しています。
そしてまた、成熟する日本市場からより成長が期待される海外市場、グローバルサウスのダイナミズムを積極的に取り込んでいきたいと思っています。弊社は1965年に台湾に進出し て以来、海外投資を積極的に行ってまいりましたが、足元、この動きをさらに加速させるべく、今後、成長拡大が見込まれるインド・アセアン地区を中国に続く重要拠点と位置付け、 M&A、資本提携等手法も幅広く検討しながら事業拡大に取り組んでまいります。
① Vision2030実現に向けた種まきと刈り取り
② 人材育成
③ 業務改革
具体的には、新たに開所した新総合技術研究所(Parker Innovation Center)を起点にオープンイノベーションを推進し、当社のベースとなるコア技術はさらに磨きをかけ差別化を図り、EVや水素エネルギー関連など、脱炭素社会の実現に向けた新たな研究開発活動を強化してまいります。また、リージョナル経営の推進により、国内外のグループ連携を強化し、海外事業の拡大を図るとともに、各地域のニーズに即した製品・サービスの開発を進めてまいります。さらに、新規分野への挑戦として医療機器事業を分社化し、弊社の技術を活用したクラスⅣ高度管理医療機器の開発など、新規事業の育成にも注力してまいります。
私たちは、社会課題の解決を通じてお客さまおよび社会から信頼され続ける企業であることが、持続的成長の実現において最も重要であると考えております。株主さまのみならず、お客さま、サプライヤー、消費者、地域社会といった私たちを取り巻くすべてのステークホルダーのご期待にお応えするべく、表面改質のリーディングカンパニーとして、今後もたゆまぬ努力を重ねてまいります。
今後とも、皆さまの一層のご支援とご指導を賜りますようお願い申し上げます。