日本パーカライジング株式会社

NIHON PARERTIXING GROUP

日本パーカライジング株式会社

NIHON PARERTIXING GROUP

中期経営計画

中期経営計画の概要

日本パーカライジンググループの20263月期から20283月期までの第5次中期経営計画を策定しましたので、お知らせします。

1. 第4次グループ中期経営計画(2022年4月~2025年3月)の振り返り

第4次グループ中期経営計画では、当グループが優先的に取り組むべき6つのマテリアリティに対する具体的な取り組みを推進し、成長戦略、社会課題解決、企業変革の3つを柱として、Vision2030の実現に向けた経営基盤づくりに取り組みました。 
数値目標については、円安効果による海外子会社の為替換算影響もあり、売上高目標は達成できました。しかし、原材料や鋼材価格の高止まりやインフレに伴う継続的なコストの上昇などにより、営業利益は目標を下回る結果となりました。経常利益については、受取配当金の増加や持分法による投資利益の増加により、目標を達成することができました。
Vision2030実現に向けた基盤づくりの一環として、2024年7月にパーカー加工株式会社の完全子会社化を実施しました。また、技術開発力の強化を目的として総合技術研究所(Parker Innovation Center)を建設(2025年4月開所)し、新たに「先端技術研究部」と「コア技術研究部」を設置するなど、研究開発体制の見直しを行いました。さらに、当社の表面改質技術を医療機器の開発と販売を強化することを目的に、2025年7月に当社ライフサイエンス事業部の医療機器部を会社分割の方法により独立させることで、Parker MedTech株式会社(以下、パーカーメドテック)を新たに設立することを2025年3月の当社取締役会で決定しました。
グローバルでの競争環境が厳しさを増す中、引き続き、第5次グループ中期経営計画では、既存事業の深耕に加えて、国内事業の収益力強化、海外事業の拡大、新規分野の開拓に向けた取り組みが課題であると認識しております。

2. 第5次グループ中期経営計画(2025年4月~2028年3月)の基本方針と目標

第5次グループ中期経営計画では、「変革への挑戦」をスローガンに掲げ、事業ポートフォリオの拡大やグループ連携の強化、AIの活用やDXの推進による業務の標準化と効率化を進めていきます。また、持続的成長の実現には、社会課題の解決を通じて、お客さまおよび社会から信頼され続ける企業であることが重要と考えており、その一環として、新たに開設した総合技術研究所を拠点に、脱炭素社会に貢献する表面改質技術の開発を推進します。
また、国内事業の連携強化と海外事業拡大を目的として、リージョナル経営体制を構築し、各地域のニーズに適したマーケティングと技術開発を推進します。そのために、地域ごとの企業文化の違いや競争環境の変化に柔軟に対応するため、情報共有の促進、業務プロセスの効率化、双方向コミュニケーションの強化を図ってまいります。
さらに、機動的な自己株式の取得も含めて株主還元の向上に取り組むほか、ROE8%以上(長期的には10%以上)を目標とし、持続的成長と資本効率の向上に取り組むことで、企業価値の向上を図ってまいります。

”変革への挑戦

(単位:百万円)

2025年3月期 2028年3月期 増減
実績 計画
売上高 132,281 141,000 +8,719
営業利益 14,998 17,500 +2,502
経常利益 19,936 21,100 +1,164
営業利益率 11.3% 12.4% -
経常利益率 15.1% 15.0% -
ROE

6.9%

※1 8%以上 -

※1:長期的には10%以上

注:詳細は、5月下旬(決算説明会後)に公表予定です。