社長メッセージ
株主ならびに投資家の皆さまには、平素より弊社グループの事業運営に対して、深いご理解とご支援を賜り、厚くお礼申しあげます。
日本パーカライジングは、1928年に創業して以来、「地球上に限りある資源の有効活用を図り、あらゆる素材の表面改質を通じて資源に新たな価値を創造し、地球環境の保全と豊かな社会づくりに貢献する」という企業理念のもと、時代とともに変化するお客さまのニーズに応えながら、技術の進化と深化を重ねてまいりました。
現在、弊社グループでは、2028年に迎える創業100周年、そしてその先の未来を見据え、Vision2030「表面改質技術を通じて新たな価値を創造し、持続可能な社会の実現に貢献する」の実現に向けて、2025年4月に開所した新総合技術研究所(Parker Innovation Center)を中心に、EVや水素エネルギー関連など、脱炭素社会の実現に向けた研究開発活動を強化しております。
近年、生成AIの急速な普及やEVシフトをはじめとする産業構造の転換が、ビジネスの在り方に大きな影響を及ぼしています。このような変化の激しい時代においては、過去の延長線上ではなく、既成概念にとらわれない発想と、変化に果敢に挑戦する姿勢が必要と考えております。
2025年4月からスタートする第5次グループ中期経営計画では、持続的成長に向けた基盤づくりとして、Vision2030実現に向けた種まき(試作・実証フェーズ)と刈り取り(市場化フェーズ)、業務改革、人材育成の3つを重点項目として、持続可能な社会の実現と弊社グループの持続的成長の両立を目指しております。
株主の皆さまに対する利益還元については、安定した配当の継続を基本方針としておりますが、当面の間はこの配当方針を上回る配当を実施することとし、あわせてROEなど資本効率を高めるために自己株式取得についても機動的に検討していく方針です。
弊社グループは、今後も表面改質分野におけるリーディングカンパニーとして、技術立社を旨とし、研究開発体制の強化を通じて、持続可能な社会の実現と中長期的な企業価値の向上を目指してまいります。
株主の皆さまにおかれましては、今後とも変わらぬご支援とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。