日本パーカライジング株式会社

NIHON PARERTIXING GROUP

日本パーカライジング株式会社

NIHON PARERTIXING GROUP

社長メッセージ

社長メッセージ

サステナビリティ経営への決意と挑戦

日本パーカライジング株式会社
代表取締役 社長執行役員

青山 雅之

 代表取締役 社長執行役員 青山雅之

~循環型社会と自然共生社会の実現に向けて~

日本パーカライジンググループは創業以来、「地球上に限りある資源の有効活用を図り、あらゆる素材の表面改質を通じて資源の新たな価値を創造し、地球環境の保全と豊かな社会づくりに貢献する」という企業理念を受け継いできました。この理念は、私たちの原点であり、今もなお、すべての事業活動の根幹を成しています。

私たちの表面改質技術は、金属の摩耗や劣化を防ぎ、耐久性を向上させることで製品寿命の延長に貢献します。これにより資源消費や廃棄物の削減にもつながります。また、摺動性、耐疲労強度、耐摩耗性を向上させ、摩擦抵抗を低減することで、自動車などの燃費改善にも寄与しています。さらに、持続可能な社会の実現に向けて、表面処理工程で使用する処理液は、補給剤を適切に添加することで性能を維持し、繰り返し再利用が可能な設計となっています。これにより、処理液の廃棄量を大幅に削減し、資源の有効活用と環境負荷の低減を実現しています。また、処理過程で発生する副産物についても、可能な限り再資源化を行い、持続可能な生産体制の構築に貢献しています。

また、私たちは自然との共生を重視し、生物多様性の保全や地域環境との調和にも力を入れています。今後は、単なる環境負荷の低減にとどまらず、ネーチャーポジティブ(自然再興)の視点を取り入れ、自然資本の回復と再生に貢献する企業活動を推進してまいります。 その一環として、 沿岸地域でのマングローブ植林や、森林地域での植林活動を通じて、生態系の回復やCO₂吸収源の創出にも積極的に取り組んでいます。

近年、サステナビリティへの関心は世界的に高まり、企業にはこれまで以上に社会課題への対応が求められています。私たちは、こうした変化を前向きに捉え、社会課題の解決を通じて企業価値を高めることが、持続的な競争力の源泉になると確信しています。
そのためには、当社のコア技術である表面改質技術を進化させ続けることが不可欠です。既存の枠にとらわれず、新たな知見を積極的に取り入れ、社会の変化を先取りした技術開発体制の構築を進めています。

そして2025年4月に、私たちの挑戦の象徴となる「新総合技術研究所(Parker Innovation Center)」が開所しました。この研究所を中核拠点とし、「変革への挑戦 ~Challenge for Change~」をスローガンに掲げ、脱炭素社会に貢献する表面処理技術の開発を加速させます。EV化の進展に対応する技術はもちろんのこと、水素エネルギーや水素社会を見据えた新たな用途開発にも注力し、環境関連の研究開発により多くのリソースを投入してまいります。

こうした取り組みを実現する原動力は、他でもない「人材」です。社員一人ひとりが変革への意識を持ち、社会課題の解決や社会価値の創造に主体的に挑戦する。その過程で生まれるやりがいや笑顔が、企業の成果となり、さらには社会全体への貢献へとつながっていく。この好循環を力強く後押しし、その成果をステークホルダーの皆さまへ、そして社会へと還元していくことが、私の使命であると考えています。

日本パーカライジンググループが目指す未来を、確かなかたちで実現するために、グループ一丸となって、全力で取り組んでまいります。

今後とも、皆さまの変わらぬご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。