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Social 社会化学物質管理
日本パーカライジングでは、化学品を製造・販売する化学メーカーとしての社会的責務を果たすため、製品含有化学物質管理方針を策定し、「製品含有化学物質管理システム(以下、CMS:Chemical Substance Management System)」を構築しています。
国内外の法規制、お客さま独自の基準を踏まえて化学物質の危険性、有害性、リスク評価等の複雑かつ膨大な情報を収集・管理・伝達し、社内で共有化してCMS活動に取り組んでいます。
製品含有化学物質管理方針
日本パーカライジング株式会社は、化学品を製造・販売する化学メーカーとしての社会的責務を果たすため、以下に示す製品含有化学物質管理方針を掲げ、これを運営する。
- 情報管理・公開
製品に含有される化学物質の危険性、有害性、環境への影響情報を適切に管理する。製品に含有される化学物質に関する情報を入手し、各種法規、危険性・有害性情報に照らし合わせながら、顧客への適切な情報公開を行う。また、市場、顧客からの要求に対して、当社の化学物質管理基準を遵守し、顧客満足度の向上を推進する。 - 開発
環境負荷物質削減に向けた研究開発を行い、製品に含有される有害物質や環境負荷物質の削減を推進する。 - 教育
従業員に対して化学物質管理の必要性、重要性および化学品を扱う上でのリスクに関して教育を行い、社員全員が共通認識を持てるように推進する。 - 一貫性
製品原料の購入、貯蔵、製造、販売まで一貫したシステム運営を推進する。 - 継続性
危険・有害性情報、法規制などを常に更新し、現実に即したシステムとして継続的に改善しながらシステム運営を推進する。
2024年6月27日
日本パーカライジング株式会社
代表取締役
社長執行役員
体制・責任者
CMS活動においては、経営者、管理責任者、化学物質管理統括者のもと、関係する7部門が協力・連携した体制を構築しています。また、規制対応、SDS(Safety Data Sheet)作成・発行、化学品の自主管理等について、マニュアル、ガイドラインを作成し、活動をおこなっています。
推進部門
- 購買部門:サプライヤーの管理・評価をおこなっています。当社独自のグリーン調達ガイドラインに沿った運営・管理をおこなっています。
- 研究開発部門:製品の設計・開発・改良において、原料となる化学薬品の入手段階から当社製品含有化学物質管理基準を満たすことを確認して使用しています。また、お客さまが定めた化学物質管理基準を把握し、これらを順守した製品設計をおこなっています。さらに、環境課題に対応するために、製品に含有される有害物質や環境負荷物質の削減も推進しています。
- 技術管理部門:お客さまが定めた化学物質管理基準や国内の法規等を確認し、当社における製品含有化学物質管理基準を定めています。また、原料に含有する化学物質を確認し、製品中の化学物質組成を決定しています。それら化学物質組成を用い、SDSやイエローカード、お客さまから寄せられる含有物質調査に対する回答票等を作成しています。技術管理部門は、CMS活動を運営する部門でもあり、CMS活動全体の推進や継続的な改善にも努めています。
- 加工・製造部門:加工、製造工程において、管理基準を設けて化学物質の誤使用、混入汚染防止策を実施しています。化学品原料だけではなく、容器、包装資材等も当社グリーン調達ガイドラインに基づいて選定しています。
- 国内外販売部門:お客さまが定めた化学物質管理基準はもとより、GADSL(Global Automotive Declarable Substance List)のような業界独自の基準も常に注視し、迅速なアップデートに努めています。お客さまに対し、各種法規・危険性・有害性情報を記載したSDSの提供や、情報提供を求められた成分についての含有調査結果の報告等をおこない、お客さま満足度の向上に努めています。また、製品・原料の輸出入に関わる部分での化学物質管理もおこなっており、輸出における輸出先国の各国インベントリ等の基準・化学物質規制との照合を、輸入における日本国内法規対応や各種届け出等をおこなっています。
- 品質保証部門:不適合発生時における対応だけではなく、CMS活動全般の状況を客観的に評価しています。品質保証部門の主導により、年1回の内部監査を実施します。監査結果や各部門の活動内容は、年1回のマネジメントレビューで報告・レビューし、CMSの継続的改善につなげています。
- 環境安全部門:当社の各事業場において安全に化学物質を扱うことを目的に、製品及び原料に含まれる化学物質の安全に関わる法規制遵守の実態把握、是正指導、また、安全に化学物質を取り扱うための教育をおこなっています。
化学物質情報のインプットとアウトプット
- サプライヤーより提供されたSDS等をもとに、原料の化学物質情報を製品含有化学物質管理システムにインプットします。インプット情報は、含有物質名およびその量、有害性情報、海外各国のインベントリ情報等多岐にわたります。当社製品は、多くの原料の混合物からなる場合が多く、一つ一つの原料情報を確定させ、それを積み重ねていくことで、当社製品の含有化学物質情報を確定させています。
- アウトプットの代表例は、当社製品のSDSになります。製品含有化学物質管理システムにインプットした情報からSDSを作成します。お客さまより製品に含有する化学物質の該非調査を求められた際には、本システム内の情報と照らし合わせ、回答内容を確定させています。一般社団法人産業環境管理協会内、アーティクルマネジメント推進協議会(JAMP)が運営、推進しているchemSHERPA(製品に含有する化学物質情報をサプライチェーン全体で適正に運用するための情報伝達共通スキーム)についても、同様の流れで対応しています。
教育活動
社内ネットワークを用いたe-ラーニングを活用し、化学物質とは? CMSとは? SDSとは? 等の設問を通じて、従業員の基礎的レベルの底上げやCMS活動の浸透を図っています。
対外活動
2019年6月、職業学習の一環として総合技術研究所を訪問した近隣中学校の生徒向けに、「化学物質と私たちの暮らし」というタイトルで、日本パーカライジングCMS活動についての説明をおこないました。